今回は『「好きなこと」だけして生きていく』について紹介します。
好きなことをしようと思ったら、人に迷惑をかけて、嫌わる覚悟がいります。
安定を手放すとか、収入をなくすとか、築いてきた地位や立場を捨てるとか、とにかく一番恐ろしくて、絶対それだけはあり得ない、というところに飛び込まないと、好きなことをしては生きていけません。
つまり、好きなことをするには一番嫌なことをしなければいけないのです。
多くの方は、この文章を読んで、「えっ?」と思うのではないでしょうか。
「人には嫌われたくないし、生きていくための確かな収入源は失いたくない。」
そのために日夜がんばっているのに、「それを手放しなさい」だなんて、狂気の沙汰としか思えない。
「そんなことをしなくても、好きなことはできないものなのか」と感じてしまうでしょう。
自分も、最初にこの文章を読んだ際には目を疑いました。
著者の心屋伝之助さんは、別の箇所で『好きなことをして生きていくのは、ラクをして生きることではありません。勇気を出して嫌なこと、怖いことを引き受けて生きていくことです。』と記しています。
好きなことをするには、嫌なことも一緒に受け入れる必要があるということです。
「人に嫌われない。安定した生活を送る」などというのは、一番大事なこの問題から目を背けてしまう行為にになります。
落ちついて考えてみれば、「都合のいい方だけ受け取ろう」と考えるのは虫のいいことでしょう。
物事には光と影があるのだから、両方を受け入れるのは至極当然な感じがします。
一足飛びに飛び込めるわけではないですが、向こう側にはそういう世界があるとわかっているだけでも、これからの生き方に良い影響が出てくるのではないでしょうか。