今日は『プロカウンセラーの聞く技術』について紹介します。
何度も述べますが、人間は話を聞くよりも話をするほうが好きなのです。だから、もしあなたが聞き手に役立つ必要があるときは、よほど心がけていないと、ついつい聞き手モードから話し手モードになってしまいます。問題を抱えている人を相手にするときは、相手は話すことに臆病になっていますので、あなたは聞き手に徹する心がけが大切なのです。子どもや配偶者や身内や部下が悩んでいるときにも、聞き手モードからうっかり話し手モードにならないようにいましめておかなければ、悩みを聞いてやろうというあなたの思いは役に立たないのです。そのためにも、自分の話はしないに越したことはありません。
人は話を聞くよりは話をする方が好むものです。
でも、話し手の役に立ちたいという思いがあるのであれば、賛成、反対及び批判をせずに、ひたすら話を聴く姿勢を崩さないようにする必要があります。
そうすれば、話し手は「自分の話を十分に聞いてもらった」という満足感を得て、抱えている問題に対して前向きに取り組むことができるようになります。
つい気を緩めて、自分の話を始めてしまうと、話し手は話を続けることができなくなり、思いを打ち明ける意欲を失ってしまいます。
自分の場合、話を聞くよりも話をする方に気を取られます。
話に対して何らかのアクションを返そうと考えをめぐらしてしまうために、話がしっかり聞けなくなってしまいます。その結果、相手の話の真意がつかめなくなり、的外れな対応を取ってしまうことがあります。
相手の話の真意を的確につかめるようにするために、これからは「賛成、反対及び批判をせずにとにかく話を聴く」ことを最優先したいと考えています。